もう君がいない



「あのね?最近さ、私が学校に着くと、いつも蓮が先に来てるでしょ?」

「ああ、それが?」

「何でなのかな〜って、ずっと思ってたの。だって、蓮は朝がすごい苦手だったのに、毎日私より先に来てるなんて。」


ずっと聞きたかった。


私と光貴に鉢合わせて、3人で登校した次の日から、蓮は私達よりも先に登校してた。

もしかしたら、私と光貴と一緒に登校することを、避けているのかな?

って、そう感じていた。



「1回だけ光貴と3人で登校したけど、その次の日から、蓮は一人で先に登校してる。正直、避けられてるのかな?って思っちゃって。」

「そんなことか、」

「え?そんなことって、、」

「避けてなんかない。早く学校に行って、一番に教室に入るのが好きなんだ。ただ、それだけ。」

「本当?」

「ああ。」


蓮の顔を見ても、怪しいところは何もない。

嘘をついてる感じはない。


「何で一番に教室に入りたいの?何かあるの?」

「何もねーよ。ただ、なんとなく。今はもう日課だな。」