私たちの不器用恋日記

「ばいばーい。」




小走りに去っていく栞菜の背中を見送る。





恋してる女子ほど可愛いものはないと思う。



だっていつも爽くんの話をしているときの栞菜はいかにも恋してるって感じで、頬をほんのり赤く染め、大人の顔をしてるから___。









…よし私も帰ろ。



と、リュックを背負って


一歩踏み出したとき、






「おーい成瀬、一緒に帰らない?」








…………はい?






「え、私櫻井と帰んの?」






何普通に言ってるのこの人。




これでも今日会ったばかりでそれも2人きりで帰るとか、、、





「別にいいじゃん。俺今んとこ一緒に帰る奴いねーし。

まだお前としか喋ってないんだしよー。

それにさ、今後クラスの奴らと仲良くするには友達を通してってこともあるじゃん!?」






1人で帰れない奴なのかこいつは……。






それに何ちゃっかり私を利用する発言しちゃってんの!





今日は入学式くらいだったから私だって栞菜と櫻井以外の人とは喋ってないよ。






でも櫻井には朝の借りがある。






まぁ、借りがあってもなくても、一緒に帰るくらいならいいか。





「….…私も1人で帰る予定だったし、別にいいよ。

……気まずくなってもしらないから。」






「まじ!?

じゃあ成瀬、帰りにゲーセン寄ろうぜー。


あと、俺が気まずくさせないから!」






ニヒッと笑う櫻井は誰もが顔を真っ赤にさせてもいいような、そんな笑顔だった。






「ゲーセンは寄りません!」





「まあまぁ。落ち着け。

じゃ、帰ろーぜ。」






落ち着けって……。





あなたが言えるんですか。