私たちの不器用恋日記

「でもやっぱゆるさない。
あとでジュース奢りねっ。」



席につこうとしたらまたもや先程の事を思い出してしまい、ジュース奢り宣言を栞菜にだした。



「ぇーーー!
あたしが金欠なの知ってるくせにーー。

莉央の鬼ぃ!」



そう言ってる栞菜を無視して席に着いた。




私の席は真ん中の列の一番後ろ。




栞菜の苗字は飯田(イイダ)だから、廊下側の前から3列目になる。





「おーお前隣か。よろしくっ。」





あ、さっきの髪の毛眩しい人だ。





そういえば名前わかんないな。




「よろしく。あと、さっきはありがと。」




「お礼いるかー?ただ教室にいれただけじゃーん。」




ハハッと彼は笑ってる。




「いやあの状況で入るの勇気いるし、かえってよかったよ。
そういえばごめん名前は?」



「前にあった名簿の紙みなかったのか?

俺は櫻井 悠介(サクライ ユウスケ)、お前は成瀬だろ?」




「そうだよ。これから隣でよろしくね櫻井。」




一応、次の席替えまでこの席だしお隣さんに軽く微笑んだ。




「....…///。」




あれ?どうしたんだ。


櫻井は眉間にしわを寄せながらこっちをガン見してる。




「おーい。」





サッッ




いきなり前を向いた。





あーもうめんどくさいな。





______ガラガラ




「おー偉いな、席についてる。

俺はこのクラスの担任の上重(カミシゲ)です。

よろしくおねがいしまーす。
さっそくだけど廊下に名前順でせいれーつ。

これから入学式だからなー。」




いいところで担任がきた。




てかこの人きっとめんどくさがりやだな。




話し方がいかにもだるそー…。