「ただいま」

言っても返事なんかない。

顔を見せると。

「まだ出てかないの?」

その事しか言われない。

だから顔は合わないようにしてる。

今日は奈美おばさんと病院だ。

めんくださーい。奈乃ちゃんお迎えにきました」

こうやって奈美おばさんがくると。

「あら!奈美さん!いつもありがとう!」

私とは全然違う態度をとる。

「お待たせしました。」

「遅いわよ奈乃ちゃん。いってらっしゃい」

いつもじゃ絶対言わない言葉を言う。

外面だけは大切にする人。

笑えるよね。ほんと。。

「奈乃ちゃん。また痩せた?」

奈美おばさんがいう。

確かに痩せたかもしれない。

あの家でご飯は食べないから。

お金ないときは食べれない。

「大丈夫です。」

「まぁ病院で見てもらえば大丈夫かもわかるからそこで判断しましょ。」

奈美おばさんは私が記憶をなくした日に一番最初に会った人だ。

泣きながら抱きしめてくれたが。

なんで居たのかわからないまま。

「石井 奈乃さーん」

看護師さんに呼ばれ中に入り健康診断的なのをやり、私が入院した日に始めた話した先生がずっと站椿だった。

「奈乃ちゃん。ご飯食べてる?」

「はぃ。」

「なんでそうゆう嘘をつくの。小学生と体重変わらなくなってるじゃない。」

「はぃ。」

「栄養失調の線に達してはないけどあと1キロ痩せたら入院よ。」

「え。」

「奈美さん呼んで来て。」

「はぃ。」

入院なんて勘弁だよ。この匂いがホントに苦手。

私はしょぼくれながら奈美おばさんを呼びに行った。

「奈美おばさん・・・。」

「やっぱりまずかったのね。、」

奈美おばさんは少し膨れた顔をして中に入った。

「先生?やっぱりまずいわよね。この細さ。」

「まずいというか小学生と体重変わらないからね。」

2人は一斉に私を見た。

「奈乃ちゃん。本当の事を言いなさない。」

もぅ逃れようがないと思った。

私はおばさんがご飯やお小遣いはろくにもらえないことだけを言った。

「だからあの人に預けるのはやだったのよ。」

奈美おばさんはそういいながら何かを思いついたかのうように笑顔になった。

「奈乃ちゃん?」

「はぃ?」

「うちに住まいない?」

え?なに?私の耳壊れた?

「へぇ??」

「だーかーら。うちに住んでちょうだい!」

私は口があきっぱなしになってしまった。

「そうですね。訴えればお金も帰ってくるだろうし。先」

先生もその訴えに付き合ってくれるみたいだった。

私が何も言わない間に話は進み

・・・――――2週間後

おばさん達は裁判では負けると思ったのか、

示談で終わった。

奈美おばさんは多分示談もすごい条件だったと思う。

まぁ裁判でやるよりは向こうの損害は少なかったかもね。

裁判の間私は検査で入院していた。

確かにこの前までは流石にガリガリだった。

自分でもキモかった。

でも今は逆に太りすぎた・・・。

そう萎えながらもいつの間にか奈美おばさんの自宅についた。

「さぁ!これから私をお母さんだと思ってね!」

荷物も運びこまれたみたいで、

私の部屋も出来ていた。

ふかふかのベットに可愛らしい女の子の部屋へと

なっていた。

一人になり、ベットへと横たわといつの間にか寝てしまった。