やっと高校生になった。

私は小学校高学年以下の記憶がない。

私が記憶をない理由もわからない。

親もいない。

だから今は親戚の家に居る。

でも私は邪魔みたい。

「奈乃ちゃーん。久々!」

いつも話し掛けてくる男の人。

高校も一緒だったんだ。

知らなかった。

私はクラスはA組だった。

クラスに行くとガン見をされた。

コソコソ話してるのも聞こえた。

いつも言われてる言葉だ。

ー地味ー 、ーブスー、ー貞子ー。

記憶がなくなって以来ずっと言われてる。

だから友達もいない。

私は一人だ。

黒板に張り出されていた座席を見に行こうとするが、

私の存在が薄いのかどいてはくれなかった。

「奈乃ちゃん通ります!」

っと大きな声だれかがいった。

振り返るといつも挨拶をしてくる人だった。

周りの女の子は目をキラキラさせながら

花道みたいに開かれた。

「奈乃ちゃんどうぞ!」

私はペコっと頭を下げた。

私の席は窓側の後ろから2番目。

後ろは男の子。隣も男の子。

周りは男しかいないの。

まぁ女よりは楽かも。

「奈乃ちゃん、俺の前だ♪
お!拓人は奈乃ちゃんの隣!」

そうなんだ。

ならましかもね。

私は何も言わず席に座った。