俺はあいつを追いかけ同じ高校に入学した。

「拓人くーん!かっこいい!」

朝からうっせなー。

俺はモテる。しってる。

俺のどこが好きって話をしてるのを何度か

聞いたことがあるが。

みんな顔や運動ができるとか頭がいいとか、

俺の中身は知らない。

マジ意味不明だよな。

「拓人!おはようさん!」

中山 裕(なかやま ひろ)

裕は俺の幼なじみ。

多分俺の次にイケメンとか噂のされてる。

「おぅ。裕」

あ、奈乃だ。

奈乃は実は幼なじみだったりする。

ただアイツは覚えてない。

あんなに暗くなったのは理由がある。

「奈乃ちゃーん。久々!」

裕も奈乃の事情は知ってる、奈乃は裕にいつも会釈をして通り過ぎていく。

「拓人。なんで話さねーの?」

俺は見てるだけでいい。

奈乃がそれで幸せなら。

「いいんだよ。いくぞ。」

「え。まだクラスみてねぇーよ?」

「俺も奈乃も裕も同じだわ」

「お!まじで!?ラッキー♪」

本当にラッキーだよな。

奈乃も同じクラスなんてな。