試験は、終わった。




あとは、合格発表のみ。



私は、やごな大学以外に医学部のある大学も志望していたけど、やっぱり幸治さんと一緒に見に行った、やごな大学に行きたい。



でも、今はもう勉強が終わったことで頭はいっぱいだった。



試験まで、絶対に学校のある前日は、徹夜はしないって決めていた。



寝不足で体調を崩さないように。



そういえば、喘息で入院していたときのことを思い出すと、自分で体調管理ができるようになった。



本当に成長したと思う。



幸治さんに初めて会った時、入院するのが嫌で、ひたすら逃げていたな。



幸治さんにいつも怒られて、体調が悪いのに絶対に秘密にしていたな。



翔くんに告白されて、頭が真っ白になって、花火大会で打ち上がった花火の煙で、目の前も真っ白になって、死にかけたり。



その前に、自分で体を傷つけて、死のうと思ったこともあったな。



そんな時、いつもそばにいてくれて、私を支えてくれて、希望を与えてくれたのは、幸治さんだった。



これからも、ずっとそばにいてほしい。



なんて、わがままなことを考える。