未知の世界2


昨夜私は、お母さんと一緒に寝た。



お母さんがずっと手を握ってくれた。




目を覚ますと、隣にお母さんがいた。




私は、何年も前にこの温もりを何度も感じたことがある。





きっと、それはこの隣にいるお母さんのものと、心のどこかで確信していた。




「ん?





おはよう、起きたの?」






とお母さんが私の方に顔を向ける。 




私はずっとお母さんの寝顔を見てたから、お母さんがこっちを向いてドキッとした。




恥ずかしくて、でも嬉しくて、私はお母さんの腕に顔を押し付けた。





「ふふふ。起きようかしら。」  




といい、お布団をめくった。





「さぁ、かなちゃん。今日は旅行ですよ。」






といい、私を起こした。





私はお母さんにおはようと、挨拶をして、お母さんが朝ごはんを作る間、旅行の最終準備をして、準備し終わるとリビングに荷物を持って行った。





少しすると、お父さんも先生も起きてきた。




それぞれご飯を食べて、準備をはじめてる。





私は皆が食べた食器を片付ける。





先生から買ってもらった服を汚さないように。






そんな様子を見ていたお母さんから、




「あら、その服。




もしかして、幸治が選んだ?」





と言うと、お父さんも顔を上げた。





「えっ?なんで分かるんですか?」





「幸治の服の雰囲気に似てるわ。





自分好みに仕立てたって感じ。





ふふふ。」





そうだったんだ。





だから、試着室から出てきた時に、それなりに私の格好がに自分の想う姿だったから、何も言わなかったんだ。





とあの時のことを思い出すと、恥ずかしくなった。





するとリビングにきた先生が、






「おい、薬持ったか?





飲み薬と吸引器は。」






と言われたので、






「はいっ。持ちました。」






と言うと、お母さんが、






「あら、専属のお医者様の登場だわ。」






と先生をからかっていた。
    






そして私たちは、4人で旅行へ出かけた。