お風呂に入ると、リビングで先生に声をかけ、一緒に部屋へ向かった。
部屋に入ると、
「もう寝れるか?ベッドに横になれ。」
何?何を持って帰ってきたの!?
と、取り出したものは、、
て、点滴っ!?、
いやいやいや!
家で点滴とかありえませんよ!
「大丈夫です。大丈夫です。大丈夫です。」
と慌てて言うと、
「ダメだ!あらかじめ言うと嫌がると思ってな。
早く寝ろ。」
いやいやいや。
「やめてー!」
「ダメだ!」
「だって、ここは家ですよ!
病院じゃない!」
「病院じゃなくても、誰と暮らしてると思ってるんだ?
俺は医者だぞ。」
それ以上何も言えなかった。
私は、渋々ベッドに横たわり、腕を出した。
先生に手を引っ張られ、腕を消毒された。
先生に点滴されることって、あまりないから、妙に緊張する。
先生は、点滴の仕方を私に説明しながら始める。
もう医者になるためのプチ講座をしてる。
おそるべし。
なんて考えてたらいつのまにか終わってた。
「あれ、痛くない。」
「だろ?」
「でも、点滴って体中が冷えるから嫌。」
「つべこべ言うな。まだ病み上がりなんだから。
トイレに行きたくなったら点滴持って行けるだろ?」
「そうですけど。
どのくらいまでやっていればいいですか?」
「2時間くらいで終わるから、またその時に来るな。」
と言われ、わかりましたと言うと、先生は部屋を出て行った。
それからすぐに眠りについた。



