未知の世界2


翌日、朝食を食べ、先生は病院、私は学校へとそれぞれ家を出た。











一日の授業を終えたのち、担任へ進路の報告へ行く。







職員室に入り、担任のいる席へ。 
 





「進路のことで相談があります。」






と言うと、別室に移動する訳でもなく、隣の他の先生の椅子に座るよう促された。






「卒業後は就職と言っていたが、進学するか?」






と聞かれ、






「はい。






学部は決まっていませんが、大学は、やごな大学に行きたいと思ってます。」





と言うと、明らかに先生の目が大きく開かれた。







「まぁ、鈴木の成績ならもう少し頑張れば行けるだろう。





学部にもよるけどな。








学部は早く決めないと、行きたい場所によって試験内容が変わるから。






夢はなんだ?」






「それが、、、






決まってません。」






と答えた。





「やりたいことがあれば学部も決めやすいが。





慎重に決めて、早めに教えてくれ。






授業前と放課後、補修授業をしている。





無料参加だ。





やごな大学を希望する子は、この学校だけでも、他にもたくさんいるから、頑張りなさい。」






「ありがとうございます。」





と頭を下げて職員室を後にした。





これから新たな道が開けたような気がした。





けど、それは決して簡単には進めない。





とにかく勉強の毎日になりそう。




無理しすぎても体調崩すから、気をつけなきゃ。