翌日、朝食を食べ、先生は病院、私は学校へとそれぞれ家を出た。
一日の授業を終えたのち、担任へ進路の報告へ行く。
職員室に入り、担任のいる席へ。
「進路のことで相談があります。」
と言うと、別室に移動する訳でもなく、隣の他の先生の椅子に座るよう促された。
「卒業後は就職と言っていたが、進学するか?」
と聞かれ、
「はい。
学部は決まっていませんが、大学は、やごな大学に行きたいと思ってます。」
と言うと、明らかに先生の目が大きく開かれた。
「まぁ、鈴木の成績ならもう少し頑張れば行けるだろう。
学部にもよるけどな。
学部は早く決めないと、行きたい場所によって試験内容が変わるから。
夢はなんだ?」
「それが、、、
決まってません。」
と答えた。
「やりたいことがあれば学部も決めやすいが。
慎重に決めて、早めに教えてくれ。
授業前と放課後、補修授業をしている。
無料参加だ。
やごな大学を希望する子は、この学校だけでも、他にもたくさんいるから、頑張りなさい。」
「ありがとうございます。」
と頭を下げて職員室を後にした。
これから新たな道が開けたような気がした。
けど、それは決して簡単には進めない。
とにかく勉強の毎日になりそう。
無理しすぎても体調崩すから、気をつけなきゃ。



