未知の世界2


家に着くと、お風呂に入り部屋に向かった。






後ろから佐藤先生がついてきて、






「熱、計ってみろ。外食して疲れたし。」







といい、恐る恐る体温計を脇に挟んだ。   





体温を計り終わるまでに、先生が








「明日は学校は休みだ。





ゆっくりしろ。






俺も休みだから。」





と言った。






この前も休んでたけど、私のせいだよね?






本当に申し訳ないな。






「とりあえず、今から寝ろ。






入院中、いつ寝てた?」






と突然医者の顔!







「ひ、昼間です。」







「そうだな。俺が午前中に部屋に居たことに、気づいてないだろ?」





えっ!?






寝てた、、、






「は、、、い。」






「なんで昼間に寝るんだ?」






「それは、、





発作を考えると誰もいない夜は、怖くて、、、」






とうつむくと、






「顔を上げろ。





いいか。うつむきたくても、いつも顔は上げてろ。






辛いときは顔を上げると楽になる。





怖いときもそうだ。







発作の時、苦しいからって下を向くと、余計に辛くなるんだぞ。




前を見て。」






と言いながら、顎をもたれ、顔を上げられた。






先生、顔近い、、、






しかも、目ははっきりとしていて、鼻筋が通ってる。




                                            






よく目を見ると、すごく引き込まれそうなくらい優しい目をしている。







きっと、モテるんだろうね。





       

と考えていると、






「どうした?熱でもあるか?」





と聞かれた。





私はすぐに我に返り、






「いえっ!    
  





何でもありません。」





と言いながらも、顔が熱くなる。








「今日は、隣にいるから、ちゃんと寝るんだ。」







「は、、、い。」







といい、布団に入り、目をつむった。







先生に顔を見つめられていると思うと、恥ずかしくて眠れない。





もぞもぞとしてると、額が温かいぬくもりに包まれた。





先生が額に手を当ててるんだとわかった。





私はそのまま眠りについた。