「タオル持ってこい」
「は、はい!」
今ワタシが持ってるタオルのことかな?
慌ててむくろ君のところへ駆け寄ると、むくろ君にタオルを奪われた。そしてワタシはカーテンの内側へと引き寄せられる。むくろ君はさっきからベッドの上から動こうとはしない。
「え、もしかしてワタシに押し倒され」
「いいから黙れ」
はい、余計なこと口走りました。すいません、止めていただいてありがとうございます。
「あ、あの…わあぁ!なにす」
「黙れ」
ワタシの身体はむくろ君によってベッドの上へとあげられた。
「あ、ああああの…む、むむむくろ君?」
どうやらワタシは黙れない病です。ちなみにこれはむくろ君のせいです。
ワタシはむくろ君と向き合うかたちでぺたんとベッドの上に座っている。むくろ君の顔を伺おうと顔をあげようとしたら…。
「…目、腫れてんだろ」
冷んやりとしたタオルが気持ちよくワタシの視界を塞いだ。ワタシは大人しく目をとじる。
なにこれ。これは誰なのだろう、ほんとにむくろ君なのだろうか。
「む、むむくろ君優しいですね。もしかしてワタシに惚れ」
「死ね、1日1回は死ね」
ワタシの命は使い捨てなのでしょうか。
…というかもう、こんな近距離にむくろ君がいるとかワタシ鼻血出てませんか?大丈夫ですか?目隠しプレイってこんなに興奮するんですね、初めての発見です。



