あなたとキスをするまで






「…お前聞いて来い」

「分かりました!誰先生に聞いたらいいですかね?」


「………」


「………え?」


なんで黙るんですかね。


無言なむくろ君も素敵ですけど質問に答えてくれないとワタシ悲しいですよ。


「忘れた」


「……」



言って良いだろうか。むくろ君、あなたバカですね。バカですよね、ワタシよりバカなんですね、わかります。


「お前があそこでもたもたしてる所為だ」


「すいません…ワタシの所為でした」


心の中で散々バカバカ言ってごめんなさい。むくろ君は天才でしたね!!!むしろもう神様ですよね!!!ワタシの!!



「じゃあじゃあ!ここでワタシとひみ」

「一回死んで生き返ってもう一回死んでこい」


「まだ言い終わってないのにぃ〜!!!ここ良い感じに密室ですよぉ〜!!」


ぐへへ。むくろ君と二人きりだよ、二人きりでお部屋に居るよ…はあ。幸せ。




「あんま調子のってっと口塞ぐぞ」


「どうぞどうぞ〜!!塞いじゃって下さぁ〜い!!!むくろ君のその唇」


ドガッ。


「っぐは、ちょ…調子、こいて…す、みま…せん…」



むくろ君の蹴りお腹に頂きました。普通に息できません、ある意味口を塞がれたような気がします。どうしよう…幸せだ。





ワタシがドMになってきてる気がするのは気のせいだろうか…気のせいじゃねーな。