赤い絵の具の少年【短編ミステリー】




「ナクっ!」


「カナ。」



カナと呼ばれた少年は、ナクと呼ばれた女の人に抱き付く。



「みくって名前、どうだった?」


「……悪くない。だけど僕は、ナクのつけたカナって名前の方が好き。」


「ふふ。嬉しいこといってくれるわね。」


「ナク、大好き!もっとぎゅーして?」


「はいはい。」




ナクはぎゅーとつよくカナを抱き締める。



するとそこに、一人の青年がやってくる。



「あっ!てめっ、ナクから離れやがれ」


「やだっ!エミのじゃないじゃん!」


「俺のだっつの!」



わーわー言い合いをはじめる二人を横目に、ナクは下をみる。