赤い絵の具の少年【短編ミステリー】




「血……?」



「うん。ダイジョーブ。痛いけど、すぐ楽になれるよ。」



ニコリ、と笑いながら何処からか持ち出した果物ナイフでジリジリと私を追い詰める。




「あ、そうだ。仕事しなきゃ。」



仕事?と聞き返す余力もない。


ただ、相手を待つだけ。




「あのさ、君、ウサギを殺したんだって?」





な ん で し っ て る の ?