そしてこれから大人になるようで

「美生、下降りてきてお昼ご飯食べなさい。最近まともに食べてないんだから。」
「いい。…食欲ない。」

昼を過ぎてもずっとベッドに横たわってゴロゴロしていた。

最近はあまり食欲がわかなくて、まともに食事をとっていなかった。
勇世のことが頭から離れなくて。

食欲ないの一点張りな私に呆れて、お母さんはリビングへと戻っていった。

ベッドの上、私はただただならない携帯をぼんやりと見つめるだけ。
朝のメール以来、勇世からの連絡はない。

勇世と私じゃ気持ちの大きさが違うから。
むしろ今までこういうことがなかった方が不思議だったんだ。

「…だっさいな。」

小さくため息をついて、枕に顔を埋めた。