「なぁ?これってメグが見て俺らってわかんのか?」

「仕方ないだろう!メグのためだ!!」

テレビでみたことあるけど
コレを俺が着る日が来るとは……


とにかく俺は、メグに会いたい


中に入るとメグが、俺らを見て笑った

朝より良さそうに見えた

ビニールに囲まれたベッドに寝てて

俺達が近づくと手を伸ばした

俺も手を伸ばした


ビニール越しだけど、暖かくて


メグが、熱あることが伝わる


「頑張ってるな!偉いぞ!めぐ!!」

「お父さんとお母さんは、外でずっとめぐといるから、安心しなさい!」

「うん…」


めぐの声に安心した


「めぐ~」

親父の前だなんて、気にしねぇ

「好きだよ!」

「うん…私も!てっちゃん好き!」




「めぐちゃんが哲に取られるなんてなぁ」




「お時間です」



看護師さんに呼ばれた


「めぐ!!また明日な!」

「うん」
















パタン




部屋を出て、着替えする


俺は、そのままトイレに行った


兄弟の中でも、てゆうか、めぐよりも
俺は泣き虫だ


だから、皆、そんなのお見通しで


篤「泣きたいときは泣けって、めぐを叩いたの誰だっけ?」


剛「それ哲!!」


「るせぇ!!……来んなよ!!
ぐすっ  代わってやりてぇ……」


篤「めぐは、そんなの望まないよ」

剛「皆で分け合えたらいいのにな」


「剛、たまには利口なこと言うよな」

剛「めぐの彼氏が哲でよかったって…
さっき思った」

「ぐすっ  何で?」


篤、剛「「泣き虫だから!!」」

「は!?」


篤「めぐだってお見通しだよ!!
哲が泣き虫だから、泣かせないように
頑張るだろ?」


「俺が守られてるみてぇ…」


剛「めぐは、いつも俺らを守ってくれてるよ!?知らなかった?」


「知ってる」