【森永 萌來】



いわゆる、娘さんを下さい的な?


涙が止まらないの…

何で?悲しいわけじゃないのに


目の前の状況が、よくわからないです


陽さんと三兄弟が頭を下げて


私…  アメリカ行くの???


私…  生きれるの???


私…  えっと、栗原 萌來になるの??


また皆と、離れ離れになっちゃうの???


未来よりも、今を選んだのに
死ぬことばかり考えて、泣いてばかりだった

今をすて、未来を選んだら、しばらく
もしかしたら、永遠に会えないかも


里「生きましょう!!」


皆には、行きましょうと聞こえるはず


私には、ちゃんと生きましょうと伝わる


だけど…


ワガママを言ってしまう


「  皆と離れたら


さみしくて…   私…  死んじゃう」



これは、本音


本当にそう思うんだよ

遠くで死ぬなら、近くで死にたいの




本当は、生きていたい




でも、私にある生きる選択肢は2択だけ



「栗原さん…大好きだよぉ
でも… わかんない
選べないよぉ」



ムニッ



え?



目を開けると、てっちゃんがホッペ摘まんでる


なんだか、最近よくホッペが摘ままれる

ぱっと離して


「会いに行くつってんだろ!!
寂しかったら、何時でも電話よこせ!!
それでも、グタグタ言うなら
剛を連れてけ!!
2度と、死ぬとか言うな!!
わかったか!!!」


迫力満点です


「わかったのか!!!返事は!?」

「はひっ!!」

「よし、アメリカ行ってこい!
アメリカぐれぇ、どってことねぇよ!
いつでも、行ってやる!!
めぐは、大袈裟なんだよ!!なぁ!篤!」

「うんうん
本当だよ!なんなら、アメリカまでお見送りするよな?」

「ねぇ!?俺、ついてっていいの?
珠里ちゃん置いて行くけど、大丈夫かなぁ」

「大丈夫!私が、見ておくよ!!」

「「「親父は、ダメ!!」」」



やっぱり、橘家は、どこでもこんな感じ





「なんか、大丈夫な気がしてきたぁ!」

「だろ!?」

私の顔の前でにっこり笑う
てっちゃんに心臓が危うかったよ?


「めぐちゃん!!」

里英さんと栗原さんが、抱きついてきた

あったかいよ


お父さん、お母さん



ちゃんと、そう呼べるかなぁ