楽しかった1日が終わり

家にひとり



静かだなぁ














ピリリリリリリ





急に鳴った携帯をとる

『栗原です』

「あっ!こんばんは!」

『めぐちゃん、来週アメリカに行くよ
君のナイト達に、挨拶できないかな?
できれば、明日、うちに来れないかな?』

「聞いてみるね」


陽さんの携帯に掛けた


陽さんが皆に確認してくれた

栗原さんの家に、お昼を食べに行くことになった













和気あいあいと楽しく会話が進む

「いやぁ、子供に恵まれず
どうしても、めぐちゃんを養子にしたくてね!妻もあの通り、めぐちゃんが可愛いくて仕方ないみたいです!」


栗原さんと橘家がお話ししているとき

私は、奥さんの里英(リエ)さんとつまみを作る


腹を割って話したい


と、陽さんがお酒を持ってきたから


栗原さんが酔って、私の病気のこと話すんじゃ無いかって、里英さんとヒヤヒヤ

てっちゃんが運転らしく、あっちゃんまで
楽しそうに飲んでて

てっちゃんは、ごうちゃんの世話?


どこに行っても橘家は、そのまんまか


「あつっ!!痛ぁ」


よそ見してたら、手を火傷した

里英さんがすぐに、私の手を取り、冷やしてくれた
栗原さんは、ダダダダって、台所に来て
大袈裟に心配する


「もう、平気だよ!」


なんだか、お父さんとお母さんだね

3人で笑ってた


「ほら、戻って!!大丈夫だから!!」

栗原さんの背中を押す


里英さんが私にコソッと

「めぐちゃんが嫁に行くってなったら
あの人、号泣するわね!」


お嫁には、いけない

私には、未来はないんだから


なんて、返したらいいのか、わからなくて
笑って誤魔化した