うちの学園は、七夕が体育祭と決まっている

フォークダンスとか、借り物競走とかで
カップルになるとかのジンクスがある

だから、夏休み前に付き合い
盛り上がるんだとか

私も今年は、出てみよう

最後かもしれないと思うと、見学って勿体ないでしょ?


練習は、一切出なかったけど


100メートルで1位になった


急遽、リレーのアンカーもしたよ

しっかり1位でゴールできた


少し疲れたから、保健室で過ごした


来年は、無理だね


ベッドから空を見て、目を瞑る






「めぐ?寝た?」

あっちゃんの声がしたけど…
もう、目が開けられなくて…ごめんね






「めぐ!!起きて!!帰るよ!!」

「うーーーーあっちゃん、そんな時間?」

起き上がって、ハッとした


「安東くん!!」

「おはよう」


驚いたのなんの!!


「ごめん!!かっかかか帰りましょう!」

「はい、鞄」

「ありがとう」


顔を上げると安東くんの顔が近くにあった

目が合うと、近づいてきて

後ろ頭に手を添えられ

戸惑っていると

「めぐが好き
俺と付き合ってくれない?」


俯こうとすると、おでこをおでこで阻止

近いんですけど!!!

「ごめん!!私…あの…ごめん
気持ち嬉しいけど、ごめんなさい!!」


おでこが離れ、ホッとして
顔を上げた瞬間


安東くんの唇が私の首に チクン

「やっ なに?」

「ハッキリ断ってくれて、ありがとう
これは、意地悪です!」

?????


なんだろう