放課後


「森永!駅まで一緒しようぜ!!」

安東くんが、誘ってくれた

「安東くんって、電車だったの?」

「え?あぁ…知らなかった?
朝は、あんまり会わないけど
帰りは、一緒だよ?」

「そう、ごめんね?よく見えなかった」

「だろうな…」

「あははっ」

「あははっ森永、笑ってる方がいいな!」

「なんか、それ、よく言われる」

「意味わかってなさそうだな」

「わかってるよ!
励ましてくれてるんでしょ!!」

「長谷川 剛病だな…」

「ごうちゃんと同じ名前だ!!
どんな病気?」

「うん、確定!!」


安東くんは、少し私をバカにしてる?

何のことだか!!

教えてくれないの


「森永って、危なっかしい」

「わかる?よく、転ぶの!!」

「でた!長谷川 剛病!!」


だから、長谷川 剛病とは、なんですか?





私は、笑うようにした
死への恐怖を紛らわす為に、明るく振る舞った





クラス皆と仲良くなった






栗原さんは
まだ、日本にいて度々電話をくれた

バレない、中途半端な場所の病院に
紹介状を書いてくれて、そこの原田先生に
私の事情を説明してくれた

原田先生は、アレを見て、ハッキリ言った


「良くないね
このままだと、死ぬよ」


ちゅん

胸が痛んだ



それでも、笑って答えたよ

「覚悟決めてます」


なんの覚悟なんだか、わかんないけど
私は、三兄弟のそばで生きていたい




ただそれだけなの