休み時間

ごうちゃんが、教科書を返しに来た

廊下で渡せばいいのに…

ずかずかと教室に入ってきた


「石井さん?ありがとう!助かったよ!」

「/////いいえ」


「めぐ!腹減った!」



え?



「貰うぞぉーー」


本当…  マイペース…


私…許可してない


ゴソゴソと私のカバンから、ごうちゃんは
大好物のサクサクが入ったチョコを2個
取り出した

「はい!石井さん、お礼な!」

「めぐ、またなぁ」


私のチョコで石井さんにお礼して

自分の分を手に持ち、教室を出た










ごうちゃん…









チョコの恨みは、大きいぞ!?













ごうちゃんのせいで、教室にいるのが
嫌になっちゃったよ



私は、カバンを持ち立ち上がる



帰ろう













「へ?森永さん?どこいくの?」



石井さんが呼びかけていたけど


私…   限界!!












黙って、帰ったから



電話が鳴る




うるさいくらい



布団を被って無視していたけど




陽さんの電話にだけ出た

今日の出来事を話すと


「大変だったね
剛は、あれで…めぐちゃんを守っているつもりだから…嫌わないでね」


陽さんに謝らせてしまい

とんでもない罪悪感



「明日から、また学校においで!?」



陽さんは、優しいから



「はい」



私は、従うしかない





これ以上、迷惑を掛けたくないのに


どうしていいか



わからなかった




私は、私の世界を守りたかった