「席つけ~」

てっちゃんの爽やかな声が聞こえて

安心した


もう…私にかまわないでよ


教室は、クラスマッチの話で盛り上がる


やっと私は落ち着ける!そう思った









な・の・に!!!



「森永さん!
運動出来ないなら、見学だけでも来なよ?
ね?」



安東くんは、どうして私に構うの?





ほら?




教室が シーーーーーーーーーーーーン














私は、今…    大注目されてるはず


おでこをタオルにつけたまま


横に何度か振った


「安東、ありがとうな!
森永は、来られないって、残念だったな」

てっちゃんが代わりに返事をしてくれた


私…




最低…




安東くんの優しい誘いを踏みにじって









これで、話し掛けてくることはないよね





私は私を守る為、優しい人を傷つけたんだ