「ボーっとしてるときとか、お風呂に入ってるときとか、お前のことが頭から離れない。付き合ってもらえませんか?」
 彼女がいるはずの憧れの先輩であるあなたに言われたセリフでした。

くわしく話を聞くと、彼女の二股疑惑でホントに好きなのかが分からなくなったから別れたいということでした。「もう一回彼女とちゃんと話して、別れたときに考える。」という返事をしてその話はひとまず終わった。

数日後、あなたからのメールには「二股は嘘だったから、別れないから。」と書いてあった。
「じゃあ、あの告白はどうなるの?」と聞くと、「付き合えはしないけど、お前のことを好きな気持ちに変わりはないから。」と。私は、その言葉をずっと信じていました。


月日は流れて、あなたの高校卒業の日がやってきました。
そのときあなたは、私に一通の手紙を渡してくれました。
~一年間ありがとう。最後はたくさん迷惑かけたけど、ホントに感謝してる。お前に出会えてよかったよ。また会おうな。~


私の誕生日にいきなりあなたからの電話があった。
「誕生日おめでとう。お前には悪いけど、今はお前には気持ちが向いてないから。やっぱり彼女が一番好きであいつほど俺のことを考えてくれる人はおらんと思うから、俺はあいつを大切にしたい。だから、あの告白はなかったことにしてくれ。」