恋愛教師 「あんたなんて…好きじゃない!!」

「悠真!!離して!!」

私がそう言うと、悠真はさらに私の腕を強く掴んだ。

痛い…

「お前のお母さんが、今日お父さんもいないから俺んちでとまれって。聞いてないか?」

悠真の言葉で、お母さんがそんなことをいっていたのを思い出した。

だったような…

「いくぞ。」

悠真がそう言って隣のいえの門を開ける。

家、隣だっけ…頭がボーっとして何も考えらんない。

ガチャっという効果音をたてて、悠真がドアを開けた。

「おじゃまします…」

ぼそっとそう言って、入るとがばっとばれかが飛び付いてきた。

え!?え!?

「由希ちゃん!!いらしゃ~い!!」

私より高い声…まさか

「桜さん!?」

私がそう言うと、ドサッという効果音が聞こえた。

「姉ちゃん…いつアメリカから」

悠真の顔が青ざめている…そんなに嫌か…

悠真の姉桜さんは、私の恋相談窓口?みたいな人です。私と一つしかかわんないのに…

「由希ちゃん…泣き跡ついてるよ?」

桜さんの言葉にどきっとした。