りくと姉ちゃんが付き合っていると知ったのは、由希がりくを好きになる前だった。

「悠真!!彼女出来た!!」

中学2年春

俺が屋上で寝ているとりくがそう言ってきた。

「え~そうなんだ~すごいね~」

俺は半信半疑だった。

りくが彼女って…ありえね~

「この学校の人か?」

するとりくは何も言わずに写真を見せてきた。

そこには優しく笑ってる姉ちゃんの姿。

「はあ!?姉ちゃん!?」

俺が大声でそう叫ぶとりくが笑い出した。

「そういや桜が弟と同じ年だっていってようなあ…」

わざとらしいりくの言葉に少し驚いた。

「家帰ったら聞いてみるわ…」

そして、家に帰って調べたら当たってた。

「俺は…由希が悲しむ姿をみたくなっかただけだ…」