「悠真っちが命令ねえ…」

姉ちゃんが珍しいなあ真面目なこというなんて…

「悠真の好きな人が知りたくて…失恋なんてバカですよね。」

由希の泣きそうな声に心を痛めた。

やっぱりダメだったか…

「はあ~」

ため息をついて俺は自分の部屋に戻った。

部屋に戻った瞬間ピロリンという着信音がなった。

スマホの認証番号を打ってラインを開くと、坂間りくの文字。

「ああ、りくか…」

由希がうるさく言うと思ったから言わなかったけど…俺とりくが親友のことは。

「由希ちゃん…彼氏から電話だから少し待ってて!!」

姉ちゃんがそう言って部屋を出た。

姉ちゃんがりくと…

「付き合ってること…」

俺は由希に隠してきた。