〜栞里Sido〜
門の前に着くと、男が逃げている理由が分かった。
「てめぇ!ナイフを使うなんて卑怯だぞっ!」
逃げる男。
その後ろを見れば小型ナイフを持った男が一人、その男を追いかけていた。
…このままじゃ危ないっ、どうしよう…
そう思っていたけど、体が勝手に動いていたあたしは2人の間に割り込みナイフの男を睨んだ。
「っ、なんだお前!」
「そのナイフを離しなさいっ!」
男に飛びかかりナイフを奪おうとするが…
「チッ、うぜぇんだ、…よっ!」
「うッ…痛っ…」
「くそっ…」
あたしの腕には3センチ程の切り傷、そこから出て来るのは赤黒い血。
ナイフの男はそれを見るとすぐに引き返した。
「お、おいっ、お前誰だよ!つかその腕!」
「だ、大丈夫っ…です、少し切れただけだからッ…」
「ふざけんな!…〜っ、ちょっと来い!」
「えっ…や、ちょっと!」
男に切れていない方の腕を掴まれそのまま何処かへ連れて行かれた。
「知らねぇ女に助けてもらって、しかも怪我までされたら俺のプライドが許さねぇんだよ!」
「だ、だから平気だって…」
「うっせぇ!黙ってついて来い!」
「あ、ハイ…」
迫力に負け大人しく着いてくことに。

