ピピピピーピピピピー
「んんーー。」

「乃愛‼起きなさい‼」
一階から叫ぶお母さんの声が頭に響く。
朝は嫌い。
太陽が眩しいし、何より眠たい。
でも、今日は始業式だから気合い入れてかなきゃだし。
はぁ。
なにより、失恋の傷がまだ癒えていない。

ーあれは一年前の夏。

「乃愛‼私、一輝と付き合うことにした‼」
えっ!??!?
どゆこと?じゃあ、、、
「優くんは?」
乃愛の親友の夏帆は半年付き合ってる優くんがいるはず。
「昨日別れた‼LINEで‼」
やっ。。
笑顔で言われてもなぁ。。。
優くんは賢いし、少しシャイだけどまぁまぁのイケメンだし。
なにより、あんななかよかったのに。
昨日だって優くんの話ばっかしてたのに。
「ん?どした?乃愛?」
「え?なんもないよ?」

ーガラーーー
「おっす!優‼」
「おう‼」
!!!!!!!!
ヤバイ‼
優って単語に思わず反応してみちゃったよ。
しかも、完璧目があっちゃったよね?
うわぁーー。
気まずいわぁ。まぁ話したこともあんまりないんだけどさぁ。。