「あー、直哉に会いたいよぉ」

休み時間。直哉が恋しいよぉ。

「ほーんと、菜花って宮永のこと好きよね」

あきれ顔のこの美人は

私の大親友。秋山 咲。

「そりゃーもちろん!

自慢の彼氏ですからーん♡」

直哉からしたらそうでもないんだろうけどさ…

「あんたの自慢の彼氏。

女の子に連れていかれたよ!?」

え、うそ!?

ど、どこ!?


「お、屋上だよね!?

ごめん、咲。私行ってくる!」