大分、走った。



あの声は………。



忘れるはずがない。




中学1年の頃からの親友。


“宇根 真由”


怜央の友達でもあった。




私は、無我夢中で走る。










すると………。




私を呼ぶ声。





でも、止まるわけにはいかない。


無視だ。



けど、誰かが私の左手首を掴んだ。




「待てっていってるだろっっ」