夕焼けの泣くアスファルト……
賑わう夕刻の繁華街には人が絶えない。
夕飯の買い出しをする母、子の手を引く父、笑い合う兄弟。そのなかに一人、鎖の音を奏でながら歩く少女がいた。
あたりは明るいのに、その少女のまわりだけは漆黒のように暗かった