あ い の う た <実話>

『あれ、帰んの?』


『はい、麻美んち厳しくて電話かかってきちゃったみたいなんで…』



『ゆなんとこも厳しーの?』


『うちは全然ゆるいですけど…』



『じゃあゆなだけ残れば?』



そりゃ残りたいのは残りたいけど…



すると麻美は
『そーだよあたしのことは心配しないで!どーせ駅まで親迎えに来るし』
と耳打ちしてくれた。


『…本当に?』
あたしが聞き返すと麻美は頷いて、

『お先に失礼します』
と皆に声をかけてた。


『あとで報告よろしく!』
とあたしに耳打ちを残しし、帰ってしまった。