あ い の う た <実話>

『はーいじゃあこれから居酒屋の方へ移動しまーす!』


機材の搬出作業を全て終えると、今日のライブを企画したイベンターさんの仕切りで居酒屋へ移動することになった。



ほとんど関係者ばっかりだけど、あたしたちの他にも数人ファンの子たちもいる。



『やばい!緊張する…』
『本当にあたしたちここにいていいのかな!?』
あたしと麻美は小声で話し合ってた。



たくさんファンがいる中で
『特別』扱いされてるような気がして



とてもふわふわした気分。



…夢なんじゃないかって思うくらい。