『…でもさ、自遊人ってライブであいのうたやらないんだよね』



『え、なんで?』



『…わかんない。』




『いい曲なのにね?』



『…うん。』



『じゃあ俺が歌うよ。』



『ええ〜なんで尚が歌うの〜笑』




『でも…あたし…尚の声すきかも。』




『……声だけ?笑』





『うん…声だけ。笑』





『声だけかぁっ…ん〜まぁ声だけでもとりあえず嬉しい!』




次の日から…




尚は休み時間が訪れる度に、
あたしの元へやってきて歌を唄った。






『ね〜ゆなちん聴いて〜〜聴いて〜?』