『自遊人ってさーどんな人たちなの?…ほらTVとか出ないし、俺全然知らないんだよね〜。』



『う〜ん…なんか地味で普通なんだけど…でも歌い出すと凄いの!世界に吸い込まれちゃう!』




『んっか-♪…ゆなちんってさ、自遊人の話してるときめちゃくちゃ生き生きしてるよね?笑』



『そお?…今のあたしには自遊人しかないからね、笑』



あたしの言葉に、
尚は少し寂しそうな笑顔を作った。




『あーなんか自遊人の話してたら曲聴きたくなってきた!ゆなちん今なんか持ってる〜?』



『あるよ♪』


あたしは日誌を書くペンを置いて鞄の中を探った。



『はい★』

『さんきゅー!』




尚は椅子にちょこんと体育座りしたままの体勢でイヤホンを耳につっこみ音楽を再生させた。