あたしが泣いているのを見て、隣にいたさよはあたしの手を握ってくれた。



あたしがさよの方を見ると、さよは、
『もらい泣きするからやめてよ〜〜』
と涙ぐんでいた。




さよだけじゃない。
そこにいるみんなが、手を繋いだり、輪を作ったり、




その光景は、あたしが高校に入ってから、ずっと求めていた世界だった。




誰かと繋がって、
笑って、泣いて、


それだけで良かった。





あたしの居場所はここ。




あたしの居場所はここなんだ、って





強く思った。