あ い の う た <実話>

『………大輔さんですよね?』


麻美が声をかけると、緑キャップのお兄さんはすぐに反応した。




『おわ!セーラー服!ゆなと麻美!?』




あたしと麻美は一瞬顔を見合わせてから声を揃えて『はい★』と答えた。




『俺、大輔!よろしくなあ〜よくわかったなあ〜〜!』





『スグわかりましたよ!緑キャップ目立ちすぎです!笑』
『わ〜本当に会えたあ〜!』

あたしと麻美ははしゃいだ。




『ゆなちゃん麻美ちゃん!あたし、わかる?さよ!』
『俺たろー!』



『わかります!わかります!』



凄い…こんなにスグ、みんなに会えるなんて……



『ここら辺いる奴、みんな公式BBSの住人なんだわ〜みんな二人に会いたがってたから絡んでやって〜!』
大輔はあたしたちに一人ずつ紹介してくれた。




それから怒涛の『初めまして』『よろしく』ラッシュ。



みんな初めて会った人なのに全然緊張しない。



不思議。




友達作るのってこんなに簡単だったんだ…