あ い の う た <実話>

道はよくわからなかったので、人が流れてく方向に俺達ふたりもついていった。



『お?お楽しみが見えてきたー!!』

健太が指差した方向には人だかりができていた。
どうやらあそこでクラス分けの発表をしているらしい。


『やっべ緊張するぅ!!!』
俺たちは迷いなく、その人だかりに飛び込んだ。



『あ゙!俺8組だ!あ゙和雄もいるしッ!!!…7組にはじめもいるわ!……あれ…尚何組だ!?』



『う〜見つからにゃい…』
俺が必死で探してると…



しばらくして
『あ…尚1組じゃん。』
と健太が呟いた。




『うそぉ!?』


『お前運ねぇな〜?一人だけ離れてんじゃん!!!』


がっくり肩を落とした俺を見て、健太は大爆笑。




どうせそんな役割だよ、俺は………くそぅ!泣