蒼谷第二高校は駅から歩いて10分ぐらいだった。


周りには同じように真新しい制服を着た未来のクラスメイトが学校を目指している。



『まだ痛ぇえ……。』
大久保健太は自分の手首見つめ、呟いた。



『健太が俺に痴漢するからだろっ』



『誰がお前に本気で痴漢するかよ!?ちょっとからかっただけなのによ〜〜〜』




『あひゃひゃ。健太だってわかってたらいくらでも触らせてやったのにぃ。』



『うわっ変なもんくっつけてくんな!キモチワリー!!!!』



『うきゃきゃ♪』




健太とは中学から一緒で気が許せる仲間っつう感じ?


中学んときのダチはみーんな馬鹿ばっかでおもしろかった。


高校にもこーゆう奴がたくさんいればいいけど。




健太とふざけあっているとあっという間に学校の目の前まで来ていた。