ヤってる最中は夢中なのに、終わった直後から一気に冷める。


虚しさは女の子がどんなに可愛い顔で俺を見つめても拭えない。

煙草を吸っても消えない。
わかっていても煙草に手を伸ばす。




『ね、尚くん…ミキの彼氏になってよ。』




あれれ?
ミキちゃんは誰とでも寝ちゃう軽い女の子じゃなかったのか!?


せっかくフランクな関係が築けたと思ってたのに。



『えー絶対ミキちゃん彼氏いるでしょう?』



『いないよ。いたら尚くんとHするわけないじゃん!』




『んっか。』




『ミキ尚くんの事好きになっちゃったの。』




『う〜〜ん。気持ちは嬉しいけど俺好きな子いるんだ。ごめんね?』




ミキちゃんの表情が
甘甘モードから怒りモードへ急変化。



『−最低ッ!ミキとHしといて他に好きな人いるとか…ふざけんなよッ…!』


一発張り手打ち。
女の子はこわいね。




でもこのスタンスはやめられない。



恋愛なんて……


本気になったら
負けだろ?