あ い の う た <実話>

あたしは涼介さんに全てをぶちまけた。



尚と付き合ったことで、クラスの女子からいじめにあったこと。
それを尚に打ち明けることができずに、
救いを求めてライブに来たこと。





涼介さんはあたしが話し終えるまで、
黙って聞いていてくれた。





『もう…話すことない?』
優しい涼介さんの問いにあたしは頷いた。





頷く、あたしを見て
涼介さんはゆっくり話し始めた。





『あのさぁ…。』





『お前がそんなにボロボロじゃあ…引いた俺が報われねーだろ?』