『ゆなちん帰ろうじぇ〜』



『うん』




その日はあたしの自転車を尚が押してくれて

ふたり、歩いて帰った。





『…あれ?なんか怒ってる…?』



あたしは無言で首を振った。




『うそだ!!…ちゃんと言って?』





『…奥田さんてさあ、ぜったい尚のことすきだよね?笑』



『え〜絶対ない!!あれはギャグだから〜』




『…ぜったい尚のこと好きだもん。』



あたしは言い切った。




『ゆな…妬いてる?笑』




『妬くか!ばか!』




尚はにやにや笑って
うれしそう…。



あたしは本気で悩んでるのに…



『も〜ゆなちゃんに妬かれちゃったら俺嬉しくて死ぬー♪』





『っばか!』





『…ゆなの予想が的中しても、関係ないよ。?俺、ゆなしか興味ないもん。』

尚は笑った。




その言葉を聞いて
あたしは少しだけ安心した。