『ねぇ尚ぉ〜聞いてるぅ〜?』



『あひゃ?なんだっけ?』



−奥田千里

うちのクラスではリーダー的存在。
バレー部のエース。





『ね〜顔だけだったらね〜尚は超あたしのタイプなんだよね〜』



まただ…
彼女はやたらと尚に絡む。


多分…尚のことがすき。


多分じゃない…
絶対。




『うそ〜ん!!じゃあ奥田さんに襲われないよーに気をつけなくちゃね、笑』




尚はのんきだ。

それは尚のいいとこで
わるいところ。




『襲わねーよ!性格はタイプじゃないも〜ん!』




『まぢで-?それは残念だあ♪』




『こいつ全然残念がってないしぃ〜むかつく〜!』





…余裕ないのかも。



こんな二人のやりとり見てるのだっていやだ。





それくらい…




あたしは尚のこと、




本気で好きになってた。