あ い の う た <実話>

扉を開けた先に広がっていたのは


特別に組まれたステージ。



アンプや楽器があたしの目に飛び込んできた。




学園祭ライブか…



そおいえば軽音部とかあるもんなぁ




ライブは大好きだけど、学園祭ライブのことは全然頭に入ってなかった。




『お、やっと来たか〜尚おせーよ〜』



『ごめんちゃいっ』





『じゃ〜始めるぞ〜』



『あ〜い』





『え?…尚もなんかやるの?』




『うん。ゆなちんに見て欲しかったンだ』
尚は少し照れ臭そうに言った。




『じゃここで待っててね?』




『う…うん』




全く予想外の出来事に
あたしはどうしていいかわからず



ただ尚が言うように
そこでライブが始まるのを待っていた。