入学式から3日が経過していた。


あたしは未だ教室の隅っこで動けずにいた。



この3日間で気付いたこと。

このクラスにはもう【グループ】が出来上がっている。


そこにあたしが入る余地はない。



本当は…
入っていく勇気がなかっただけだけど。



席が近い子同士。
あるいはもともと同中だった子たち。
中学は違うけれど塾が一緒だったらしく仲良い子たち。




グループは様々。

あたしは教室の隅で、
ただそのグループが出来ていく様を眺めてた。




一歩踏み出す勇気がなかったのは
誰のせいでもなく、
自分のせい。






だけど、
期待が大きかった分だけ、



あたしの高校生活への落胆は大きかった。