あ い の う た <実話>

『電気消すよー!』


再び聞こえた声とともに教室は真っ暗闇となった。



実際のお客さんと同じように誰かが入ってくる。


足音を頼りに、目の前を人が通過する瞬間にダンボールをドンドンと叩く。



ドンドンドンドンッ




簡単…



簡単だけど、同時に虚しさが込み上げてきた。




あたし…
今日誕生日なのに
なにやってんだろ…?





誕生日って…
もっと特別な日じゃなかったっけ…?