「ミキちゃん、どうしよう!宿題忘れちゃった!」



大抵私の朝はこの言葉で始まる。


ちなみに、私の言葉ではない。



「栞、毎日忘れでしょ、ほら」

ノートを差し出すと目をキラキラさせて

「ありがとう!!」


私の親友、栞の言葉だ。




私はミキ。

一言で言えば栞と反対。

私はこれまで人にふわふわしてるとか小動物とか言われたことなんてないし、どちらかというと黒猫っぽいと言われる。


小さい栞とは反対に女子にしては高めの身長に、直毛の黒髪。


性格も無愛想。


真反対だけど親友。

ありがちな設定だけど私はそのことにとっても感謝してる。