「栞音ちゃーん!」
誰かに名前を呼ばれその方を振り向く。
そこにはパタパタと走ってくる柊哉のお母さんでこの学校の理事長。
「理事長、どうかしたんですか?」
「フフッ、あのね?
あーん、やだっ、恥ずかしいわっ!」
理事長の分からないテンションに私達3人は呆然とするしかなかった。
「母さん、今相当キモイぞ」
横を振り向くと柊哉の姿。
「…アンタは教室行きなさいよ。」
相変わらずの仲で…
仲がいいのか悪いのか………。
「あ、それで何か用事があったんですよね?」
「フフッ、あのね??
なーんと、今週の土曜日に私達家族と栞音ちゃん達の家族でお食事会をすることになったのよ!」
「は?」
見事に柊哉とハモったは?の言葉。