「おはよーう」
朝、ばったりとめぐみと美咲に会った。
昨日の帰り、ちゃん付けやだと拗ねた美咲。
可愛かった………。
「二人で登校?」
「違うわよ。誰がこんな女と…」
「あれれー?昨日の放課後私呼びつけてどうしたら栞音にちゃん付けなしでよんでもら…」
そこまで言って美咲がめぐみの口を手で覆う。
「あ、や、それは違くて…」
見る見るうちに赤くなる美咲。
か、かわいい………
「み、美咲…」
「だ、だって、なんか一人だけちゃん付けって、嫌だったん、だもん…」
なんですかこの子。可愛すぎじゃありませんか?
「美咲ぃ……」
「も、もうおしまい!教室さっさと行くわよ!」
フフッと笑みがこぼれる。
前よりも表情が豊かになったなぁって思う。
最初に転校してきた頃はすっごい愛想悪かったのになぁ
人って本当に変わるんだ。